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2011年2月15日

【新興国に翔ける】日本のアニメキャラ 中国攻略に生かせ

http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110215/cpd1102150503004-n1.htm

 日本のアニメは、中国で絶大な人気を誇っている。弊社が北京、上海、広州で約1万人を対象にした調査では、次のような結果となった。

 【中国 人気アニメ・漫画ランキング】

 1位 喜羊羊与灰太狼(中国)

 2位 名探偵コナン(日本)

 3位 ナルト(日本)

 4位 ドラえもん(日本)

 5位 ワンピース(日本)

 6位 クレヨンしんちゃん(日本)

 7位 スラムダンク(日本)

 8位 聖闘士星矢(日本)

 9位 ドラゴンボール(日本)

10位 トムとジェリー(米国)

 回答者の約9%から支持されてトップとなった「喜羊羊与灰太狼」は、羊のキャラクターが主人公で中国人であれば誰もが知っているアニメだ。2005年に登場した当時は人気がほとんどなく、08?09年に人気が一気に沸騰した。低年齢向けではあるが、20代や30代の中国人女性の持ち物調査をすると、多くが携帯電話や手帳にこのキャラクターのシールが張られている。

 「喜羊羊与灰太狼」は別格として、2?9位がすべて日本のアニメで占められていることに驚きを隠せない。支持率の合計は、実に全体の約51%である。さらに、トップ10の圏外を見ると、大半が日本のアニメであり、それらを含めれば支持率は全体の80%を超える。中国で日本産がこれだけ独占的な市場を形成しているケースが他にあるだろうか。自動車や電気製品でもここまで圧倒的な状況ではない。

 さらに面白いのは、日本のアニメはストーリー性やアニメーション技術など、あらゆる面で大人でも楽しめるほど高いレベルにあるため、中国産や米国産のアニメに比べて、好きだと答えた人の年齢層が子供から大人までと非常に幅が広い。

 また、「ナルト」や「ワンピース」など、比較的最近のアニメを好きだと答えた人の年齢は低く、逆に「聖闘士星矢」や「Dr.スランプアラレちゃん」「らんま1/2」など昔のアニメは年齢が高い。「らんま1/2」に関しては、25?35歳で72%を占める。

 もちろん、アニメの新旧に関わらず、中国で放映された時期によって人気のある年齢層は異なり、すべてに当てはまる傾向ではない。しかし、注目すべき現象のひとつであろう。

 中国では、国産アニメ産業を保護するために外国産アニメに対する放送規制が06年ごろから行われている。

 せっかく人気のある日本アニメも、ビジネスとしては大きな壁が存在するのだ。

 そして、日本の消費財メーカーに関しても市場獲得に課題を抱えている企業は少なくない。であれば、日本の消費財メーカーがこの日本のアニメ人気を製品販売に生かした戦略をもっと積極的に展開すべきではないだろうか。

 映画やドラマなどの映像コンテンツに製品を登場させるなどして販売戦略をしっかりと結びつけている韓国大手企業のように、日本もアニメやサブカルチャーコンテンツと企業の製品販売がより連携して海外マーケットを攻める必要があると強く感じる。

                   ◇

【会社概要】ストラテジテック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)

中国インド東南アジアを中心とした新興国市場のリサーチとマーケティングに特化している。

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