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2010年7月27日

【新興国に翔ける】外資注目する「医薬大国」インド

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100727/bsc1007270504005-n1.htm

 インドは、世界の医薬品生産量の約10%を生産する医薬大国だ。その成長力に海外の多国籍企業が強い関心を寄せている。

 インドの大手製薬会社には、シプラ、ランバクシィ・ラボラトリーズ、ドクター・レディズ・ラボラトリーズ、ピラマル・ヘルスケアなどがある。各社は今、独自製品の研究開発に力を注いでいる。

 現在およそ3250社もの製薬会社があり、大半が、特許切れにより後発会社が同じ有効成分で作るジェネリック医薬品を扱っている。インドでは、国民の多くが購買力に乏しく、ジェネリック医薬品は新薬にくらべ割安であるため、医薬品消費量の大半をジェネリック医薬品が占める。この状況は今後も続くだろう。

 また、市場全体の約70%をインド拠点の大企業250社が占め、およそ46万人の労働者が国内の医薬品産業に従事している。

 アジア太平洋地域で展開している多国籍医薬品会社にとっても、インドは魅力的な条件の整った市場だ。日本や韓国といった医薬先進国からは立ち遅れているが、パキスタンやベトナムなど成長途上にある市場にくらべると優位に立っている。

 国民1人当たりの消費量は少なく、地方人口の割合が大きいというマイナス面もあるが、10億を超える人口と高い経済成長率はマイナス面を大きく上回って期待がもてるのだ。

 また、インドにおける医薬品産業は、特に店頭販売用医薬品に関して、今後も短期間のうちにさらなる急拡大が見込まれる。地元市場においては、設備や製品の種類をさらに拡大すべく大きな投資が行われており、海外の多国籍企業からはインドに対して強い関心が寄せられている。

 一方で、問題もまだ山積だ。例えば、インド医薬品業界の管理体制の不備が挙げられる。特に、知的財産権の保護に関して問題が残されている。また、著しく透明性を欠いた価格設定の問題もある。政府の厳しい価格統制は市場参入への障壁となっており、この状況について、国内外の企業から批判を浴びている。

 必須医薬品については生産不足の問題が深刻化しており、厳しい価格統制にもかかわらず医薬品の輸入増加につながっている。

 しかし、最終的には、多国籍製薬会社、地元製薬会社ともにインド市場から大きな恩恵を受けることになるだろう。現在、この国では医療保険の改革が計画されており、その改革に伴い、市場はさらに巨大化すると予測されている。新しい政府の指導者たちは、命を救うために必要な薬を、国民の誰もが手に入れられるようにしたいと必死である。それにより、国内に新しい消費が生まれ、さらに大きなチャンスが出現することになるだろう。

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【会社概要】ストラテジテック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)

 中国インド東南アジアを中心とした新興国市場のリサーチとマーケティングに特化している。

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