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2011年3月8日

【新興国に翔ける】中国ゴルフ市場、5年後見据えよ

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110308/mcb1103080502004-n1.htm

 日本のゴルフ人口は950万人で、米国の2850万人に続いて世界第2位である。中国は、米国や日本と比較するとまだまだ市場規模が小さいが、昨今、成長が著しい。

 現在、日本には約2600カ所のゴルフ場が存在する。対して、中国は400程度にとどまる。しかし、2015年までに700カ所程度にまで増加するだろう。少なくとも、年間に50カ所以上のゴルフ場が新設されると思われる。

 中国におけるゴルフ場の発展は1980年代前半から始まった。当時は、所得水準の低さなどからゴルフ人口はごくわずかで、政府高官や外国人がプレーヤーの中心であった。ゴルフ場の数も中国全土でたった16カ所しか存在しなかった。それが、90年代後半から2000年代前半にかけて150カ所程度にまで増加し、09年末には350カ所、現在では400カ所となった。

 ゴルフ場が最も多いのは、香港からのプレーヤーも見込める広東省で約70カ所。次いで北京市の約55カ所、以下、山東省、江蘇省、海南省、上海市と続く。

 エリアによってゴルフ場利用者にも特徴がある。例えば、北京は政府高官が多い。その他、現地経営者やホワイトカラー層、そして外国人が中心だ。上海は、日本人と韓国人、そして現地の経営者層やホワイトカラー層が中心である。広東省は、香港人とマカオ人のほか、台湾人、韓国人、日本人と、外国人比率が圧倒的に高い。

 また、広東省深セン市には、全12コース・216ホールと世界最大のゴルフ場「ミッション・ヒルズ」がある。それらのコースは、ジャック・ニクラスやビジェイ・シンら、世界の一流プレーヤー12人がデザインした。同ゴルフ場は、中国で初の世界ゴルフ選手権が開催されたことでも有名である。

 中国のゴルフ人口は約100万人。そのうち、年に8回以上プレーをする常連者は30万人程度だ。3分の1は外国人であることを考えると、純粋な中国人のゴルフ常連者は20万人程度だろう。しかしここ数年、中国のゴルフ人口は年率20%程度の勢いで伸び、中国人比率も上がっている。

 ゴルフ用品メーカーをみると、キャロウェイ(米国)、テーラーメイド(米国)、タイトリスト(米国)、スリクソン(日本)、ブリヂストン(日本)、本間ゴルフ(日本)、ヨネックス(日本)などの有名ブランドが中国市場に出そろっている。輸出販売のみならず、多くが現地拠点を構築して販路拡大に布石を打つ。

 中国のゴルフ用品市場は中国メーカーが珍しく存在しない。そんななか、マーライオン・ホールディングス(中国)が昨年、本間ゴルフに資本参加して大きな話題となった。

 ゴルフはビジネスマンのスポーツというイメージが強い。従って、中国の経済成長に伴い、ゴルフ市場が拡大するのは自然な流れである。日本市場を抜くのにそう時間はかからないだろう。5年後の市場を見据えて、今から準備することが重要である。

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【会社概要】ストラテジテック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)

中国インド東南アジアを中心とした新興国市場のリサーチとマーケティングに特化している。

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