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2010年10月5日

【新興国に翔ける】カジュアルブランド、高まるニーズ

?http://www.sankeibiz.jp/macro/news/101005/mcb1010050504014-n1.htm

 前回のコラム(9月28日付)で新興国ではスポーツブランドの衣料品が高い人気を誇っていることを取り上げた。経済が成長し消費者が豊かになると、当然ながらファッション意識も高まり、スポーツブランド以外のさまざまなファッションブランドへのニーズが高まる。なぜなら、ファッションは、自身のライフスタイルを表現する最も重要なアイテムだからだ。

 欧米や日本が典型例だ。服を買う際に、ブランドのイメージやスタイルといった特徴にとどまらず、ブランドの歴史や他人がどう思っているのかも注視される。

 さらには、他人が着た古着までもがブランドとなる。多くの人が着ることのできない高級ブランドや、オートクチュール(一点もの)を好む層も存在する。

 ボリューム・ゾーンとなる中間層をターゲットとした場合、中国では、アディダスやナイキ、李寧(LI NING)といったスポーツブランドが依然として高い人気だが、既に次のステージに突入している。

 SDIが行った中国人気ファッションブランド調査では、上位に、中国の波司登(BOSIDENG)や美特斯・邦威(Meters/bonwe)、香港の班尼路(Baleno)、佐丹奴(GIORDANO)など、スポーツブランドではないカジュアルブランドが名を連ねている。

 それらには上場企業も多く、中国やアジアの株式市場から大量の資金調達を行っている。中には数千店舗を構えている企業もある。GIORDANOやBOSINIなどは20年以上前からアジア進出を果たしており、アジア全域で、日本人にとっての“ユニクロ的”な認知度を持っている。

 最近では、ZARAやH&Mといったファストファッション型の欧米の強豪も加わり、市場はますます過熱している。今後は確実にカジュアルブランドへの比率が上がるだろう。

 消費者のスポーツブランドからカジュアルブランドへのニーズ移行のタイミングは、各国・各都市で異なる。経済成長と消費者ライフスタイルの成長を定点観測し、中長期的な戦略の中で進出をしていくことが非常に重要だ。国・都市別のタイミングを誤れば、そこに消費者ニーズは存在しない。

 日本勢のユニクロや無印良品も既にこの市場に参入している。ユニクロは2020年までに、1000店舗・売り上げ1兆円の計画を打ち出している。今後の日本勢の健闘に大いに期待したい。

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【会社概要】ストラテジテック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)

 中国インド東南アジアを中心とした新興国市場のリサーチとマーケティングに特化している。

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