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2011年3月22日

【新興国に翔ける】「さすが日本、アジアのリーダーだ」

http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110322/cpd1103220502005-n1.htm

 3月11日に発生した東日本大震災から10日が経過した。この災害によって、2万1000人を超える死者・不明者が出ている。地震での被害のみならず、その後に町を飲み込んだ津波や火災で東北太平洋沿岸地域は壊滅的な被害を受けた。

 被災地では余震が続き、停電で暖がとれないなかで雪が降り積もる。医薬品や水、食料などの物資不足といったさまざまな問題が発生している。そこに追い打ちをかけるかのごとく、東京電力福島第1原子力発電所の損傷による放射能もれが人々を恐怖に陥れた。各国の大使館からは、東北・関東圏の外国人に国外や県外への脱出指示が出された。

 東京や関東圏でも余震がおさまらない。電力不足による大規模停電を回避する目的から、前代未聞の計画停電が行われている。運行列車の本数制限で駅には人があふれた。

 コンビニエンスストアやスーパーでは食料品が不足し、ガソリンスタンドには長蛇の列ができる。インターネットではさまざまな情報が飛び交い、人々の不安は増大するばかりだ。

 証券取引所では、日経平均が2008年9月のリーマン・ショック以来の大幅下落となり、円高はついに80円を切った。この災害の被害総額は、推定15兆?20兆円とも言われている。復興にはいったいどれくらいの年数がかかるのだろうか。いま、日本が直面しているこの危機は戦後最大といっても過言ではないだろう。

 しかし、私は先の見えない大きな不安を抱きながらも、日本と日本人の底力を改めて知った。このような状況下でも、被災地では略奪ひとつ起こらない。人々は必死に互いを励まし、支え合い、やり場のない悔しさと悲しみに心が折れても当然な状況であるにも関わらず、いま自分にできることを最大限にやっている。

 被災地以外でも関東を中心に、被災地のためにも経済活動をやめてはならぬと、交通機関が制限され、原発の不安がおさまらないなか、必死で会社へと向かう。人でごった返す駅では割り込みもせずルールを守る。

 日本人の心はもうすでに復興に向けて一歩ずつ歩みだしている。

 私は仕事柄、さまざまな国を見てきたが、こんな国はほかにない。私の元には連日、海外の友人やパートナー企業から、この日本人の冷静な姿勢に対する称賛のメールが届く。アジアの人々からの「さすがは日本だ、アジアのリーダーだ」との声には、胸が熱くなる。彼らはこれからの日本の復興に大いに期待している。

 日本は戦後、急激に経済成長を遂げた唯一の国である。これまでに、いくつもの困難を乗り越えてきた。今回も必ずや、この戦後最大の危機を乗り越え、さらに強く生まれ変わった日本の姿を世界に示せると確信している。

 最後に、1日も早く被災地が復興することをお祈りするとともに、被災者の方々ならびにご家族・ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

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【会社概要】ストラテジテック・デシジョン・イニシアティブ(SDI)

中国インド東南アジアを中心とした新興国市場のリサーチとマーケティングに特化している。

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