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2008年12月10日 SDI アジアビジネス速報

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          SDI アジアビジネス速報
2008/12/10発行
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【 アジアビジネス速報 】
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■これからも日本から学び、勉強し続ける 2/3
INVESTCONSULT Group 会長 グェン・チャン・バット

ベトナムの隣国カンボジアに可能性 5?10 年で経済が大きく発展へ

‐現在、ベトナム企業が直面している課題とはなんでしょうか?

 バット:2006 年はベトナムの経済成長が著しかった年で、国内の会社の設
立件数も非常に多くなりました。ところが、2007 年から2008 年は多くの問題
が噴出し、前年と比べると多少減速気味です。

 ベトナム企業には大きく3 つのタイプがありそれぞれ課題も異なります。

 1つ目は政府機関が設立した会社で、これらの会社は、資金的にもあらゆる
面で政府援助が受けられます。そのため、推進の視点では非常に強い存在です
が、一方で財務に関する経験が乏しく、株主との間に多くの問題を発生させて
しまっています。

 2 つ目はベトナムの個人もしくは法人が投資して設立した会社で財務面も理
解して経営を行っている会社です。このような会社は、規模は小さくとも将来
的に発展していく下地を持っており、信用力も高いといえる。

 3 つ目はベトナムの個人もしくは法人が投資して設立した会社だが、財務面
の経験、知識が追いついていない会社。この部類に属する会社は言わずもがな
将来性は低いと思われます。

 なお、本来企業の信用調査の面では銀行が情報を把握しているはずですが、
当の銀行にも問題があり、現実的には具体的で信頼性のある信用調査が満足で
きるレベルで行われていないケースも多いのです。実際、ベトナムでは企業の
信用調査をチェックする機能がまだ不十分です。例えば、現在国内では約200
社の企業が上場しており、株主からの要求で取締役会が突然解散するケースも
あります。ところが、解散後、今までの契約が新取締役会では継続できないと
なってしまった例もあります。支払能力が低い会社も多く、ビジネス上の大き
なリスクとなっているのです。

‐ラオス、カンボジアへの進出支援も手がけていますが、両国の将来性をどう
見ていますか?

 バット:私自身、7年間メコン地域の金融機関で働いた経験があり、ラオス
とカンボジアに関しても多くの知識と経験を蓄積することができました。その
上で話をさせてもらいますと、ラオスとカンボジアは全く性質が異なります。

 まず国民性に関してもカンボジアは実利を優先する考え方が多い。政治的、
経済的にメリットがあると判断すれば、リレーションの構築も比較的容易です。
一方、ラオスの場合、まだ人の考え方がおおらかであり、経済やビジネスとい
った視点があまりありません。一言で言えばのんびりしているのです。

 国の発展で比較すると、カンボジアの方が発展度は高いでしょう。これは中
国、米国企業の関心がラオスと比べると非常に高く、投資額も大きいからです。
政治形態も国連からモデルを学んでおり、民間重視政策を掲げています。ラオ
スは社会主義の国であり、カンボジアと比べ資本主義的な民間企業の活動とい
う面ではまだ課題が多いのが実状です。

 ただし、地理的にはラオスはカンボジアよりも有利です。中国、ミャンマー、
タイと接しており、それらの国々の発展途上地域の開発が進めば、経済活動上
有利な立場に変わるのではないでしょうか。

‐日本企業がラオスやカンボジアに進出するとすればどのようなアドバイスを
しますか?

 バット:大手企業であればラオスに進出するのは良い選択といえるでしょう。
地理的な面で周辺国への進出や企業間での取引がしやすいためです。逆に中小
企業であればカンボジアへの進出を勧めます。カンボジアはラオスと比べ国内
需要が旺盛であり、市場が大きいですから。

 ラオスの場合将来性を予測するのは、現時点では非常に難しい。先進国の投
資が増えてくれば急激な発展も考えられますが、近隣国の発展に依存する割合
も高いのです。一方、カンボジアはここ5~10 年で大きく経済が発展すると予
測しています。

 この両国を単純に比較することは難しいですが、単に将来性という意味で考
えるとカンボジアが現時点では有利といえるのではないでしょうか。

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※記事提供:株式会社ブレインワークス:Sailing Master
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