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2006年5月SDI中国ビジネス事情(広東篇)

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          SDI 中国ビジネス事情(広東篇)      2006/05/24発行

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【広州新白雲空港の貨物輸送】

ポテンシャルは十分
課題は便数と税関システム


04年8月にオープンした広州新白雲空港。中国トップレベルの敷地面積を誇る
この空港は一昨年のオープンから貨物取扱量が伸び続け、昨年は80万トン以上
とすでに旧空港の2倍にも達している。将来的には5本の滑走路を有し、香港地
区に追いつけ追い越せという勢いだ。この2月には米国大手物流会社・フェデ
ックスがアジア太平洋の物流ハブを同空港に移転すると発表するなど、注目が
集まっている。しかし、新空港を使った航空貨物に関しては、まだ日系企業に
は十分知られていないことも多い。我々が新空港を使うメリットと問題点、そ
して今後の展望をレポートする。


■メリット

注目が集まる新空港。関係者はそのメリットをどう見ているのだろうか?
「まずはコスト削減ですね。香港地区に出すには大陸と香港地区の2種類のナ
ンバープレートを持つ?Wライセンストラック?が必要となります。これを使
うと、飛行機に乗せるまでの運送費が高くなる。広州からであれば、国内ナン
バープレートのみのトラックでよいので、コストがグッと下がります」(天宇
客貨運輸服務有限公司広州分公司副総経理・山本淳氏)
さらに倉庫代とターミナルチャージも香港地区の約5分の1と、関連費用は圧倒
的に広州発が安い。
また、もう一つのメリットが「時間」。集荷地によっては、輸送時間の大幅短
縮も可能という。
「東莞の北側から広州とその周辺であれば、半日?1日短縮できる場合もありま
す」(フォワーダー営業担当者)
こうした、コストと時間という優位性の他に、多くの人があげたのが、新しい
空港ならではともいえる「融通が利く」というメリット。
「香港地区は扱い量が多いので、スペースがない場合もフォワーダーの力関係
で優先順位が決まる。だが、広州では航空会社が荷主名まで認識できるので、
?○○さんの荷物だから?と融通が利く。荷主にとっては今が航空会社に名前
を覚えられるチャンス。これがこの先の財産になる」(前出の担当者)


■問題点と課題

コストと時間、そして融通が利く、というメリットを有しながらも、まだ香港
経由が利用されることも多い。では、その原因はなんなのだろうか?
「まずは便数。香港地区と比べ、便数が少ないので、航空運賃の競争力が低い。
欧米など仕向地によっては、飛行機に乗せるまでのコストメリットが吸収され、
価格が高くなってしまうことも」(フォワーダー関係者)
「貨物取扱量世界一」の香港空港に慣れた在広東の企業にとっては、不便を感
じることが多いのも現状だ。
ただ、日本向けに関してはJAL、ANA、ノースウェスト、南方航空がそれ
ぞれ毎日1便で旅客便を運航している他、貨物便もJALが週1便、ノースウェ
ストが週3便(4月から)もあることから、かなりの価格競争力は出ている。
さらにJALは「年内にもう一便、貨物便を就航できれば」(JAL広州は区
運機場辧事処貨運営業部経理・七瀬民雄氏)という。ANAでも貨物便を運行
する計画があるといい、デイリーに近い状態で貨物便が使えるようになる日も
遠くはないようだ。
便数と同時に、香港地区経由との差が大きいのが「税関」の使い勝手。24時間
制、フリーポートの香港地区と比べると、どうしても手続きが煩雑であり、時
間の融通が利かないことが多い。
「東莞から新空港を使って空輸する、となると、まず地元税関での通関後、新
空港でも再度通関が必要。この際、別な書類が要求されることもあり、時間が
読めないことも」(前出・関係者)
しかし多くの関係者はこうした状況が大きく改善してきていると述べる。
「近年、EDI化が急速に進んでいる。これにより、新空港での通関時間が大
幅に短縮できる」(上海郵申国際貨運有限公司広州分公司総経理・田中晴帆氏)
税関当局は新空港での航空物流の発展のため、24時間受付等を含めた改善プラ
ンを発表しており、今後の変化に期待が寄せられている。
もう一つの問題が「空港内での荷扱い」。新空港では荷物積み卸しなどの積み
付け作業は空港指定の代行業者が行う。このため荷物の積み方などで自社品質
を反映できず、各社とも物流品質保証の難しさに頭を悩ませている。だが「自
社スタッフが代行業者に対し雨よけビニールの掛け方など細部に至り指導、研
修を行っている」(ANA広州支店・相良孝輔氏)など、積極的な対応をして
いる会社もある。さらに日通は一部の便で、自社による輸出入インタクトを開
始している。今後は香港地区同様、フォワーダーが自社でインタクトまで行え
るようになる可能性もあるかもしれない。


■展望

今後、新空港の航空輸送はどうなっていくのか?
3000メートル級の滑走路を2本持つ新空港は、すでに機能的には成田空港
(3800メートルと2400メートル滑走路の2本)を超えており、さらに
3本目の滑走路の着工に入った。2月には米・物流大手のフェデックスが08年を
メドにアジア太平洋の物流拠点をフィリピンから移転すると発表。さらに、
07年には年間80万トンの国際貨物処理能力を持つ第3期貨物ターミナルも完成
する計画で、新空港のポテンシャルは十分あるといえる。
10年には、貨物取扱量250万トン規模を目指す新空港が香港地区に対抗でき
る要素は、「国内物流」という。
「中国国内販売に力を入れつつある日系企業は、国内物流への関心が高い。現
状では荷扱いの品質等はまだ不安定だが、改善されれば、香港地区にはない優
位性が持てる」(前出・関係者)
さらに、日系フォワーダーにとっては、今後、東莞の加工貿易企業をどう取り
込んでいくかが、ポイントという。
「広州周辺の企業はすでに新空港のメリットを認識し始めている。深?は香港
地区を使う方が便利だが、東莞の企業にとっては、コスト的にも時間的にも新
空港を使ってもらうメリットが十分ある」(前出・営業担当)
すでに完成したシステムを持つ香港地区と比べると、まだ成長の余地がある新
空港。課題も多いものの、今後の発展には相当な期待が持てそうだ。


■広州新白雲空港とは?

開港
2004年8月(第1期)
滑走路
全長3800メートル、幅60メートル、全長3600メートル、幅45メートルの合計2
本。最終的には計5本の滑走路ができる予定
総面積
1500万平米。面積は旧空港の5倍。09年に第2次建設計画が竣工予定。完成する
とさらに面積が倍増
収容能力
2010年には、年間旅客数8000万人、貨物取扱量250万トン規模になる計画


※記事提供:無錫スコープ/広東Walker
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