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2006年4月SDI 中国IT・ネット事情

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          SDI 中国IT・ネット事情        2006/04/19発行

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【企業レポート】

中国版 インフォシスを目指して存在感増す「上海派」ITベンチャー
上海新致軟件有限公司

オフショア開発市場の草分け的存在として目覚しい躍進を遂げた新致ソフトウ
ェア。ソフトウェアの市場規模輸出額の上では北京勢が優勢、華北のIT企業の
「南下」が目立つだけに、「上海派」ITベンチャーの代表格である同社の健闘
が光る。
社員からは「ダンディーな兄貴分」として慕われている。中国でも主流とみら
れがちな「ホリエモン」型スター経営者歯――に衣を着せぬ弁舌で相手を圧倒
する男たち――とは一線を画す異色の起業家である。
11年前、わずか5名で事業をスタート。創業初期の失敗、再建、事業モデルの
転換。さまざまな荒波を乗り越えてきた。「日新以致遠=一歩一歩着実に進歩
していく」という企業理念を体現するかのような起業人生。事業の軌跡と今後
の展望について聞いた。


■皆がビル・ゲイツを目指した時代

新致ソフトウェア総裁・郭氏/1969年生まれ、上海科技大学数学学部(現在の
上海大学)卒業。徹底した「ペプシ」派。「(コカコーラとの)味の見分けは
すぐできる」(郭総裁)という。ゴルフを親しみ、オフィス近くの練習場にも
よく足を運ぶ。
少年時代よりパソコンマニアだった郭氏は、大学を卒業して間もない一九九四
年、四人の仲間とともに「全財産」を投げ打って新致ソフトウェアを立ち上げ
た。まだ中文パソコンのOSが登場していない時代である。
九カ月間の昼夜兼行の末、DOS版「新致中国語システムV1.0」が完成、四つ
の特許を獲得した。しかし、「中国のマイクロソフトになる」という夢はあえ
なく潰える。競合他社との資金力、マーケット力の差は歴然であり、この製品
が中国でデファクト・スタンダードになることはなかった。
郭氏はすぐさま事業モデルの転換を図る。受託開発の市場開拓である。夕刊新
聞に一行広告を打つ。「ソフト開発なら新致まで」――。電話番号だけを頼り
に問い合わせてくるクライアント。自転車で商談に向かい、会社に戻れば開発、
製品テストの毎日。深夜二時前に床に就くことはなかったという。一カ月一万
元の受注額で一喜一憂する日々がしばらく続き、やがて郵電管理局と建設銀行
虹口分行のプロジェクトを手中にする。事業継続の土台ができた。一九九五年
末のことである。


■訪れた大転機、「生産ライン」構築へ

九六年末、社員数二〇名の規模に育った新致ソフトウェアに、評判を聞きつけ
た日本の大手企業がアプローチしてきた。相手の担当者は開口一番、「まさか
こんな小さな会社だとは思っていなかった」――。この言葉に郭氏は挫けなか
った。早速新規に人材を募集し育成、またたくまに「生産ライン」を作り上げ
た。オフショア開発の市場の潜在性を信じた彼の選択は正解だった。九八年、
その大手企業担当者から初めてオフショア開発の案件を引き受けることになる。
これに前後して、「生産規模」の拡大と充実に注力するために郭氏は融資の依
頼を上海貝股分公司に持ち込む。「信用調査」を目的に彼と面談したのは同社
の副総裁、技術主管、そして自称「財務部員」だった。財務体制上について質
問を浴びせる三人。答える郭氏。彼の実直さに心を打たれた同社代表者はすぐ
さま二五%の株式と引き換えに五〇〇万元の融資を決めたという。実は、「財
務部員」を名乗った男とは同社の総裁だった。


■増資とりつけ「高速」成長軌道に

二〇〇三年四月には、新投資有限公司より一〇〇〇万人民元の増資を取り付け
る。その後の新致は成長、発展のスピードを一段と速め、ISO9000シリ
ーズの取得、そして「国家規格布局内の重点ソフト企業」としての地位も定着
した。同社の研究開発センターは「浦東新区(級)企業技術開発機構」の認定
も受けている(二〇〇三年)。
最近では上海の「明星(スター)企業」として表彰もされた。年商六〇〇〇万
元を超えるソフト企業が対象となるもので、上海で二〇社が選ばれている。「
業務情報化EDSシステム」が高い評価を受け、浦東新区における「情報化優
秀モデル企業」にも選出された。
プロジェクト管理の指標ともなるCMM(ソフトウェア開発能力成熟度モデル)
では昨年レベル4を達成しCMMIレベル5達成も目前。技術力の高さをアピ
ールする材料には事欠かない。現在ソリューションとオフショア開発のほかに、
市内各エリアでの「情報ハイウェイ」プロジェクトの案件にも携わる。五人で
創業した企業は、間もなく一〇〇〇名、年商一億元の規模に手が届こうとして
いる。


■昨年、CMMレベル4を達成されました。

来年の夏を目処にCMMIレベル5達成を目指す。モトローラやHPなど外資
大手のレベルに一歩近づくことができる。
取得に向けた課題を挙げるなら、CMMIプロセスと顧客の要求する開発管理
にズレがあることだ。企業によっては、CMMIに準じていない自社開発プロ
セスを持っている。
トップ管理者が中心となって取得に向けた体制づくりをすることも必要だ。社
内に推進委員会を設置するとともに、来年には企業規模を一〇〇〇名に増やし、
システムサポート体制も充実させる。


■オフショア開発の売上が半分を占めるそうですね。

日系企業のクライアントは五割以上を占める。コストや納期面での要求が明確
であり、プロジェクト管理と規模を重視する向きがある。
質の高いSEの人員規模と運営管理体制、いわば優れた「生産ライン」を有す
ることはオフショア開発市場で優位に立つ条件だといえる。


■自由な社風ながら企業理念も大事にしています。

「平等・開放・競争」が理念。自由闊達な空気が満ち溢れる。日本語堪能なブ
リッジSEも多い。
優秀な人材は企業にとって最大の宝だ。「最も適切な職場環境を与えられた従
業員こそ顧客の選択を受ける」というのが私の考えだ。私自身も技術畑でやっ
てきた。社員(プログラマー、SE)の仕事環境がいかなるべきか十分理解し
ている。人材育成システムの整備と健全な社内競争を提唱している。
企業の持続的発展には理念と文化が不可欠だ。「日新以致遠=一歩一歩着実に
進歩していく」ことを企業理念とし、企業名もこの言葉からとった。社員皆が
日々精進を重ねながら、「仕事を楽しみ、生活を享受」してくれることを願っ
ている。


■ソフトウェアの輸出額は北京が多いと聞いています。

たとえば四大銀行の本社がすべて北京に置かれているように、政府関連の事業
を請け負うチャンスは北京には多いだろう。しかし、上海に本部を置く交通銀
行については弊社が多くのプロジェクトを担当している。受託開発などで北京
のシェアが高いように見えるのは、たとえば上海でプロジェクトに取り組んで
も売上を計上する場合は北京の数字となるからだ。


■人民元の切り上げ等の影響は?

システム開発にもメーカーと同じ発想を――他社に先駆け「生産ライン」の構
築に成功した。時機をとらえ迅速な事業転換が功を奏したという。
国際業務は弊社の売上の半分を占める。為替変動を含めて国際情勢の変化には、
いつでも応急的措置がとれるように配慮するとともに、長期的展望をもった事
業展開が必要だ。
しかし、今夏の人民元切り上げでオフショア開発の需要が極端に減少すること
はありえない。九五年から九八年にかけて、多くの日系企業はインドにアウト
ソーシング先を求めたが成功例は少ないと聞いている。言語やプロジェクト管
理、文化的近似性を考えることも重要だ。武漢や西安など内陸都市の開発環境
も整備され始めているなど、総合的な見地に立てば中国に分があると思う。


■日本にも支社があります。

現在、東京と関西にオフィスがある。当初は大阪に拠点を設けたが、優遇策と
の絡みで神戸に移転した。
オフショア開発市場で弊社が優位に立てたのは、日本市場に早くからフォーカ
スできたからだ。現時点で日本への進出を考えてもすでに時機は逸している。
新致(ニュータッチ)が日本に進出した当時は中国に民間ハイテク企業が少な
かったこともあり、優遇策を享受することができた。


■地元メディアは「中国のインフォシス」と呼んでいます。

時には大胆な人材のヘッドハンティングも行う。電子政府部事業の拡充の必要
を受けて、大学時代の「師匠」だった厳天放氏(右)を副総裁に迎えた。
(インフォシスが)目標であることに違いはない。一〇年前、中国のIT企業
は皆、「中国のマイクロソフト」を目指した。第二のマイクロソフトに相
当する企業が誕生する環境はもはやないが、世界のIT業界の創業者たちと同
じように、新しいものへのチャレンジ精神は持ち続けたい。
創業時の人員は五人に過ぎなかった。現在は七二〇名(二〇〇五年一一月現在)。
来年は一〇〇〇人体制にする。一〇年後に五〇〇〇人規模の会社にするという
のが目標だ。    


※記事提供:上海漫歩創媒広告有限公司/WALKER CHINA
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