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2006年3月SDI 中国IT・ネット事情

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           SDI IT・ネット事情          2006/03/17発行

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【【企業レポート】

中国を轟かした「詩人」起業家
フォーカスメディア 江南春CEO

成長を 続ける中国の広告業界に新 たな風を吹き込んだ江南春氏。 フォーカ
スメディアの株式約30%を 保有す る同氏は、上場と同時にフォーブスの富豪
ランキング上位に名を連ねる富を一夜にし て手に入れた。かつては詩人を目
指した弱冠 32歳の経営者。彼はいま何を想い、目指して いるのだろうか。
1973 年3月、上海生まれ。晩唐の詩人、杜牧 の有名な詩を思わせる「江南春」
という名前の通 り、かつては詩人を目指し、自作の詩集を出版し たほど詩の
才能に恵まれた文学青年だった。だ が、親がつけた名前の由来は「生家の部
屋が南向 きで、生まれたのが春だったから」と本人は笑い ながら話す。
華東師範大学在学中、夏雨詩社の社長、学生会 の主席を務める。主席は前例
のない2回生での 選出だった。彼の前年に学生会主席を務めた稽 海栄氏(分
衆伝媒・副総裁)は「卓越した行動力 とプレゼンテーション能力は当時から
変わらな い」と語る。

さらに在学中、広告代理会社「永怡伝播公司」 を創設。同公司は、90年代終
わりには年間売上 が 1億元を超えるなど華東地区最大のIT広告 代理店にまで
成長した。しかし、市場競争が激化 による業界全体の粗利益率の急激な低下
で事業 形態の転換を模索する。

永怡伝播のクライアントだった上海盛大網絡 の陳大橋 CEOのビジネスモデル
に啓発を受け、 「誰も乗っていないバス」であるディスプレイ広 告に可能性
を見出す。IT方面の広告を強みとし ノウハウを蓄積していたことも新事業の
発想や ハードの開発委託面で役立った。03年5月に 分衆伝媒(フォーカスメ
ディア)を設立。以後、米 ゴールドマンサックスや欧州最大のベンチャー キ
ャピタルである英スリーアイ(3i)社等から巨 額の融資を受け、ディスプレ
イ広告を全国展開 する。05 年7月、ナスダック上場。


■現在の心境はいかがですか?

平常心ですよ。上場はあくまでも成長と発展に向けた一歩に過ぎません。この
後の道のりの方が長いのですから。
もちろん、急スピードで駆け上がっていくことへのプレッシャーはあります。
でも、それだけ毎日がチャレンジですし、むしろそれを楽しんでいるところで
す。レイナー・リルケとアンドレ・ジイドは私の好きな作家のひとりですが、
ジイドは著作のなかで「面白き世を送るために精進した」と述べています。私
の場合ですと、「面白き世に住みなすものは更なる精進なり」といったところ
でしょうか。

■株価は好調に推移しています。市場から好感される理由はご自身で何だとお
考えですか?

中国市場に相応しいビジネスモデルであることが理由のひとつに挙げられるで
しょう。欧米のオフィスでは人の数に対してエレベーターの数が多い。その分、
CMを見るための待ち時間が少なく、成功しにくいビジネスモデルと言えるで
しょう。中国市場にマッチしているというのは、文化的背景とも深く関係して
います。欧米のオフィスビルにディスプレイを設置したとしても、それは音の
ない画像だけのものになるでしょう。静寂を好む欧米人に対して、賑やかな環
境を好むのが中国人です。

また、ソフトバンクから融資の話が持ち上がった際に、私はこのように説得し
たんですよ。ホワイトカラーが一日に見るテレビ広告は(テレビを視聴する時
間を一時間として)わずか五分に過ぎない。しかし、この五分の視聴が五〇〇
億元の市場を生み出しているのですから、戸外でのニッチな時間をターゲット
としたディスプレイ広告にはより大きな発展空間があるはずだ、と。

■エレベーターの待ち時間に着眼したきっかけは何だったのでしょうか?

二〇〇二年の年初、上海の徐家匯にある太平洋百貨店でのことです。エレベー
ターに急いで乗ろうとした寸前でドアが閉まり、目の前に真っ赤な下着を着け
た女優さんの姿が現れたんです(笑)。ドア自体が女性の下着広告だったんで
すね。

その時、ハッとしたんです。「エレベーターの待ち時間に見てもらえるような
CMを流せないか」と考え、すぐにビル管理会社と交渉しました。でも、CR
Tのテレビでは場所を取り過ぎる。ならば薄型のLCDではどうだ――。メー
カーとも何度も交渉し、開発を進めました。〇二年の八月に試作品が完成し、
一二月には著名ビルのいくつかにLCDを設置することができたんです。

■中国の広告市場をどのように見ておられますか?

先日、アメリカで開かれたメリルリンチ主催のメディアカンファレンスに出席
し、「中国ニューメディアのトレンド」というテーマで講演しました。
その内容を簡単に説明しますと、〇四年の中国広告市場はアメリカ、日本、イ
ギリスに次ぐ世界第四位の規模となっており、〇八年には第二位に躍進すると
見られています。

ところが、人口一人当たりの広告費用は六ドルに過ぎません。これはアジア各
国の平均の三分の一程度です。潜在的な「発展空間」は極めて大きいことが分
かります。広告市場の成長率は、GDPの約二倍となる一五〜二〇%で伸びて
おり、〇四年は一七%増でした。これが〇八年には四〇%に達すると予測され
ています。

この成長の背景にはメディア構造の変化があります。従来メディアはニューメ
ディアによる大きな挑戦を受けています。テレビ広告の〇四年の売上額は前年
比で一一%増となりました。各チャンネルの統合・再編によって広告単価が三
五%値上げしたにもかかわらずです(※編注)。これに対し、インターネット
は八〇%増、デジタルアウトドア広告(ディスプレイ広告)は一一九%増と急
成長を遂げています。

この流れを受けてメーカーの動きにも明らかな変化が見え始めました。アメリ
カの大手日用品メーカー、P&Gはこれまで一貫してテレビ広告を重視する保
守的な企業でしたが、今年に入り中国地区のPRマネージャーがニューメディ
アへの投資を発表しています。

■ニューメディアの中でも、御社は ?セグメンテーション?によって成功を
収めました

従来メディアの中でも、雑誌広告の売上げは〇四年で四八%増となり、健闘し
ていると言えるでしょう。これは、雑誌がセグメンテーションの傾向をより強
く持っているためです。
我々は広告市場のセグメンテーションを考える上で、テレビを見るのが夜の家
に居る時に限られているということに着目しました。そこで、消費をリードす
る中高所得者のライフスタイルと照らし合わせた場合、この「夜」と「家」と
いうテレビのキーワードが当てはまりにくくなっている。ホワイトカラー層は
仕事が忙しくて夜にゆっくりとテレビを見る時間が減っていたり、仕事が早く
終わっても外で食事やお酒を飲む機会が増えていたりするためです。
ならば、ホワイトカラー層向けに昼間のTVコマーシャルを作れないものか。
より興奮している昼間にインパクトを与えることで、広告効果も上がるはずだ
と。

セグメンテーションの発想から、結果的にエレベーターの待ち時間を活用する
ことになりましたが、この「待ち時間」をとらえることができたのもひとつの
成功のカギと言えるでしょう。ナスダックに上場する他の中国企業を見ても、
インターネットのポータルサイトやオンラインゲームなど、?たいくつ?な時
間の集積を大きな利益に結びつけたという共通点があります。その意味で、中
国の「たいくつ産業」はひとつのトレンドと言えるかもしれませんね。

■日系企業に対してどのようなイメージをお持ちですか?

私はまだ日本に行ったことがなく、詳しいことは言えませんが、日本経済は徐
々に回復に向かっているとの印象を持っています。日系企業はグローバル市場
で強い競争力を有しており、海外になかなか出られない中国企業との違いがこ
こにあると思います。

正直に申しますと、日系企業はアメリカ企業に比べて少し硬く、保守的なイメ
ージを抱いていたのですが、当社がディスプレイ広告を開始して間もなく、日
系の大手企業はすぐにこのニューメディアを試し始めました。新しいサービス
に対する迅速で柔軟な対応は、それまでの日系企業に対するイメージを覆すも
のでした。 また、それはグローバル展開に長けている日本企業が、中国重視
の姿勢をより鮮明にしていることのあらわれとも言えるのではないでしょうか。
日系企業は近年、中国市場を非常によく研究、分析していると感じています。
当社のクライアントは外資企業と中国企業が半々ですが、日系企業は外資企業
の中でもアメリカ企業に次ぐ多さで、全体では約二〇%を占めています。


※記事提供:上海漫歩創媒広告有限公司/WALKER CHINA
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